ゴルフニュース
日本経済新聞掲載「ゴルフ会員権 価格低迷」
【平成27年6月27日(土)、日本経済新聞掲載文参照】
「団塊が高齢化、売却 株価と連動せず」
ゴルフ会員権取引価格が低迷しており、関東圏の平均価格は年初比で3%下落した。団塊世代の高齢化に伴いゴルフをやめる人の売却希望が増えている。日経平均株価の上昇局面ではゴルフ会員権相場も上がってきたが、ゴルフ市場の構造変化で相関性が薄れているようだ。
ゴルフ会員権相場は、日経平均株価が上昇局面に入った12年12月から一時的に上がったが、13年5月をピークに下げが続く。業績が上向いた企業が含み損を抱えた会員権の売却に動いたことや、優遇税制の廃止をにらんだ個人の売りが重なった。
ゴルフ人口が多かった団塊の世代が70歳近くになり、ゴルフ会員権を処分する動きが出ている。日本生産性本部の「レジャー白書」によると、1992年に1480万人だったコース参加人口は、13年は860万人となり4割減少した。
会員権が「投資ではなく実需で動く商品になった」ことで、ゴルファーの高齢化と競技人口の減少の影響を直接受けるようになった。経費節減で法人も新規購入を控えている。